蕨駅前センター
【講義】怒りの扱い方
2026年3月18日
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こんにちは!蕨駅前センターです😊

本日の講義では「怒りの扱い方」についてお話ししました。

利用者の方の相談を聞いていると、「すぐ怒ってしまう」「怒りが強すぎる」「感情的になってしまう自分が嫌だ」という声をよく聞きます。

怒りという感情は、どこか「よくないもの」として扱われがちですが、講義ではまず「怒りそのものは問題ではない」というところから整理しました。

怒りを理解するうえで大切なのは、怒りがどのように生まれるかという構造です。怒りは突然出てくる感情のように見えますが、多くの場合、それが最初の感情ではありません。

心理学では、怒りは「二次感情」として説明されることがあります。

つまり、その前に別の感情があるということです。

例えば、傷つき、不安、恐れ、悔しさ、大切に扱われなかった感覚などです。

人はそうした感情を感じたとき、そのままではとても弱い状態になります。

その弱さを守るために、怒りという強い感情が表に出てくることがあります。

講義ではもう一つ大事な視点として、「怒りが強い人は、今だけで怒っているわけではない」という話をしました。

人の神経は、経験の履歴を持っています。

過去に理不尽な扱いを受けた経験や、繰り返し傷ついた経験があると、小さな刺激でもその記憶と結びつき、怒りが大きく反応することがあります。

本人は「こんなことで怒るなんて自分は短気なのではないか」と感じるかもしれませんが、必ずしも性格の問題とは限りません。

神経が過去の痛みを覚えていて、防御反応が早く強く出ている可能性もあります。

つまり怒りの強さは、目の前の出来事の大きさだけで決まるわけではありません。

小さな刺激が、過去の痛みと接続することで怒りが増幅することがあります。

この構造を知らないと、人は「自分はダメだ」「自分は感情のコントロールができない人間だ」と自分を責め始めます。

しかし実際には、壊れているのではなく、神経が学習しているだけという場合もあります。

もちろん怒りのまま行動してしまうと、人間関係が壊れてしまうこともあります。

だからこそ大事なのは、怒りを単純に抑え込むことではなく、「自分は何に反応しているのか」を理解することです。

怒りの奥には、必ず別の感情や経験があります。

その構造に気づくことができると、「なぜこんなに反応してしまうのか」という疑問が少しずつ整理されていきます。

怒りは、自分の境界線が侵害されたときに生まれる感情でもあります。

つまり怒りは、自分を守るためのサインでもあります。

だから怒りを消そうとするよりも、怒りが何を伝えようとしているのかを理解することの方が大切です。

講義では、怒りをコントロールする技術というよりも、「怒りの構造を知ること」が感情との付き合い方を変えるきっかけになるという話をしました。

怒りを理解することは、自分自身を理解することにもつながります。