ポライトネスの原則についてご紹介させて頂きます。
会話表現を鍛える —良い人間関係のために―
相手が「心地よい」と感じる会話には原則があります。それが、ポライトネスの原則。
人には、言われてうれしい言葉があります。
例えば、
・自分へのほめ言葉・賞賛
・自分の利益になる相手からの申し出
・自分に対する同意や共感
これは、なるべくはっきり言う。
そして人には聞きたくないことや不愉快になる言葉があります。
例えば、
・自分の悪口・批判
・自分の負担になる頼まれごと
・自分に対する反論や反感
これを言わなければならないときは、間接的に遠回しに言う。
こういうポライトネスに気を付けながら会話をすると、
良好な人間関係を築くことに役立ちます。
人が作ったケーキを食べて、「全然甘くなくて、おいしくない」と思ったとき、
・「おいしくない」とはっきりマイナスのことを言うのは、ポライトネスではありません。
・「おいしいね。どうやって作ったの?」と言うのはポライトネスですが、嘘が入っていますね。嘘を言うと、こちらにストレスや葛藤が生まれます。だから、
・「甘さが控えられていて、健康にいいね」と言えば、事実を新しく解釈したことになり、嘘にもありません。
自分に正直に生きることは大切ですが、相手の気持ちも大切です。「何をどう話すか」を考えることで、人間関係の向上と、日本語表現力の向上と、日本語表現力の向上が可能となるのです。